クラシック音楽コンクール 参加者募集|(社)日本イタリア協会(創設からの歩み)
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日本イタリア協会の歩み

一般社団法人 日本イタリア協会

所在地

〒616-8047 京都市右京区花園宮ノ上町51
TEL:075-466-5505
FAX:075-466-5510
WEB:www.nipponitalia.com
Mail:info@nipponitalia.com

  • 沿革

    • 1966年4月28日 発足

      創設者 中川牧三(Mo.Makizo NAKAGAWA 1902年(明治35)12月7日京都で生まれる)による、 大正時代から長年に亘るクラシック音楽活動業績を継続する形で、「関西日伊音楽協会」の名称で発足。
      平成の称号と同時に、平成元年「日本イタリア協会」と改称、現在に至る。
      初代副会長 朝比奈隆(指揮者)は、協会発足以来2001年12月29日逝去に至る迄、本協会の副会長を担う。 <>初代役員の多くは戦前からのクラシック音楽活動に参加し、日本を代表する音楽家。
      我が国に於けるクラシック音楽の草分けとして戦前より、オペラ公演・オーケストラ公演・日本における 最初の合唱団創設(NHK他)全国ラジオ放送、・吹奏楽・映画界等、音楽と芸術文化の幅広い分野においての 基盤作りと普及・振興・育成に貢献し、以後に及ぼした影響は大きい。
      現在はクラシック音楽界のレベル向上とベルカントの普及運動を柱にイタリアと日本における相互文化の紹介、 国際交流、アーティストの活動を助け育成に尽力。

    • 日本イタリア協会趣旨

      日本とイタリアの架け橋としての活動、クラシック音楽と芸術を中心に音楽家や芸術家の育成、クラシック音楽の 普及と振興、イタリア文化、歴史の研究、国際交流、及び、イタリアオペラを中心に我が国における声楽の普及と 振興、イタリアベルカント発声の伝承とオペラ歌手育成を目的とする。 本協会は、イタリアの音楽芸術文化、クラシック音楽・芸術に関心を持ち、本協会の主旨目的に賛同する会員に よって構成される。 日伊両国間の文化の交流を促進し、併せて相互の理解と協力親善を計るために次の事業を行う。

      ●日伊両国音楽家の親善・交流を図る
      ●日伊両国間の音楽に関する演奏会、講習会、研究会等を開催、または後援
      ●わが国の秀れた音楽家育成のためにイタリア留学に送るための指導援助
      ●毎年「イタリア声楽コンコルソ」(イタリアオペラの声楽コンクール)、「コンコルソMusicArteムジカアルテ」 (クラシック音楽コンクール)の開催、及び「イタリアピアノコンコルソ」(ピアノコンクール)の開催 コンコルソ(コンクール)の優勝者をはじめとする、将来性のある優秀な受賞者や入選者をイタリア国立音楽院 (授業料免除)へ推薦する
      「日本代表」としてイタリア世界遺産国際フェスティバルへ出場推薦する
      ●日伊両国間の音楽資料の収集や音楽事情の調査研究
      ●イタリア各地の国立音楽院と提携し体験留学や特別演奏会の開催
      ●イタリア各市、または国立・公立機関と提携し国際交流イベント・クラシック音楽演奏会・芸術展覧会などの開催
      ●会の目的を達成するために必要な文化事業を開催

  • 創設者 中川牧三

    Mo.Makizo NAKAGAWA

    創設者中川牧三

    1902年 京都市中京区に生まれる  
    1910年よりヴァイオリンを学び、
    1920年より声楽をモンテ・カルロ王立劇場で活躍したソプラノ、オルガ・カラスロワ氏に、和声を菅原明朗氏に、 指揮を近衛秀麿氏に師事
    2000年「マルタ騎士勲章」授受
    2001年「マルタ・大騎士大使勲章」(グラン・アンバシャトーレ勲章)授受
    2004年2月と4月 101歳世界最高齢の現役指揮者としてオーケストラを指揮
    2004年 国際ソロプチミスト日本財団「千嘉代子賞」授受
    2005年 京都府文化賞「特別文化功労賞」授受
    2005年 文化庁長官表彰 授受
    2005年 イタリア政府より最高位勲章『連帯の星』「グランデ・ウフィチャーレ勲章」授受
    2008年 逝去後、天皇陛下の御裁下並びに閣議決定により「旭日小綬章」追贈授受
    ヴィヴァルディ国際学会名誉会員、テバルディ財団最高顧問並びに特別名誉委員、日本イタリア協会会長

    実父は京都市葛野郡会議長を明治、大正に亘って努めた故中川源太郎
    実兄は京都府会議長、衆議院議員、日本遺族会創始者・初代会長の故中川源一郎

    (一部抜粋)

    創設者 中川牧三の略歴を詳しくお知りになりたい方は、こちら
    イタリア語翻訳の略歴は、こちら

  • 主催コンコルソ創設概要

    • 「イタリア声楽コンコルソ」(イタリアオペラ声楽コンクール)

      (日本イタリア協会・毎日新聞社共催/文化庁・NHK・イタリア大使館・毎日放送後援)

      1970年、イタリアベルカントオペラ歌手の登竜門として「イタリア声楽コンコルソ」(イタリアオペラ声楽 コンクール)を創設。わが国の声楽レベルを世界的な水準へ導くことを目標に、声楽コンクールとしては世界でも 例を見ない留学支援事業を永年に亘って実施。国内に於けるイタリア・ベルカントオペラのコンクールとして高い 水準の審査レベルを保つ。コンコルソの優勝者2名(年齢別2部門)については、創始以来永年に亘ってイタリア の国立音楽院(授業料免除)、ミラノスカラ座歌手養成所などへ推薦。賞金として留学資金を援助。 それ以外の受賞者・入選者などイタリア留学を希望する将来性のある優秀な者を次々と国立音楽院へ推薦。 歴史に残る大歌手の元へ直接紹介するなどグレードの高い留学体験ができるよう、1930年来のイタリアとの 古い縁や友情、交流を生かして支援。

      〔主 旨〕

      イタリアは五線譜の生まれた国、ピアノ、ヴァイオリン、オペラなどクラシック音楽・洋楽器の生まれた国、 声楽において究極の技であるベルカント唱法をわが国に伝えるため、正統な技術を受け継ぐ継承者育成のために 若い素質に恵まれた人々を選び、ベルカントの本場イタリアへ送り、厳しい修練の中で伝統ある技巧と芸術精神 を学んでもらうと云うもの。永年に亘り確固たる主旨のもと、イタリアの名門国立音楽院や巨匠の元へ多くの 日本人を導き、古い歴史と由緒正しい芸術の国、イタリアの芸術観や文化、技術、知識を修得してもらい、 わが国の文化向上と国際力の向上に努める。

      〔表 彰〕

      ミラノ大賞(26歳まで)留学資金100万円(第41回)/200万円「松下電器賞」(第40回)
      シエナ大賞(35歳まで)留学資金100万円(第41回)/200万円「中川牧三賞」(第40回)
      テノール特賞 10万円 両部門を通じて秀れたテノールに贈られるもの
      ソプラノ特賞 10万円 両部門を通じて秀れたソプラノに贈られるもの
      金    賞  両部門を通じて秀れた素質をもつ人に贈られるもの
      イタリア大使杯 両部門を通じて将来性のある秀れた人に贈られるもの

      〔特 典〕

      両大賞の受賞者は、ミラノ・ヴェルディ国立音楽院、シエナ・ギジアーナ国立音楽院、ボローニャ・マルティーニ 国立音楽院、ヴェネツィア・ベネデットマルチェッロ国立音楽院をはじめとするイタリア国立音楽院(いずれも 授業料免除)へ推薦する。

    • 「イタリアピアノコンコルソ」(ピアノコンクール)

      (日本イタリア協会・毎日新聞社共催/文化庁・NHK・イタリア大使館・毎日放送後援)

      多方からの要望に応え2004年、「イタリアピアノコンコルソ」(ピアノコンクール)を創設。イタリア声楽コン コルソ(イタリアオペラ声楽コンクール)と同様、東京、大阪、名古屋などにおいて各予選を開催。コンコルソ (ピアノコンクール)の優勝者2名(年齢別2部門)については、イタリアの国立音楽院へ(授業料免除)推薦 すると共に留学資金を援助。それ以外の者でもイタリア留学を希望する将来性のある優秀な者は国立音楽院へ 推薦する。

      〔表 彰〕

      ボローニャ大賞  100万円(留学資金)「松下電器賞」
      ヴェネツィア大賞 100万円(留学資金)「松下電器賞」
      金    賞   両部門を通じて、秀れた素質をもつ人に贈られるもの
      ジュニア特賞   10万円18歳以下の特に優れたマテリアルを持つ人に贈られるもの

      五線譜はイタリアのグイード・ダレッツォによって生み出され、ピアノ(正式にはピアノフォルテ)は1709年に イタリア人のチェンバロ作家バルトロメオ・クリストフォーリによって世界で初めて作られた。イタリアでは ベルカントの美しい自然の発声が重んぜられるのと同様に、ピアノ(ピアノフォルテ)についても美しい繊細な 音色を極めることがまず重んぜられる。ピアノ発祥の国、イタリアならではの伝統ある演奏術と幅広い音楽性 を学んでもらい高いレベルの音楽家・ピアニストの育成を目的とする。

     
  • 特別講習会・セミナー・各種講習会

    • 我が国のクラシック音楽家が世界の巨匠と直接接触できる活動を昭和初期より半世紀以上に亘り実行。世界で 超一流と云われた「巨匠」をいち早くからわが国へ続々と招聘し、彼らの卓越した技巧や芸術観を直接伝授する ためにわが国で初めての公開レッスン、講習会、演奏会、研修会等を数多く開催。また、これまで数えきれない 多くの若いクラシック音楽家をイタリアへ伴い、現地において講習会、演奏会、研究会等を開催。レベルの高い 講習会を永年に亘って催してきた当方の活動はわが国のみならず、ヨーロッパでもよく知られている。

      これまでの代表的な講習会

      • 「マリオ・デル・モナコ」 特別声楽講座 於イタリア(1978年~1982年)
        (マニン宮殿・UDINE)

        世紀の名テナーと呼ばれた巨匠故マリオ・デル・モナコの特別声楽講座をヴィットーリオ・ヴェネトのマニン 宮殿で開催。旧知の親友中川牧三会長への厚い親愛の情から彼が発案したもので、日本人のみを対象にした特別 な講習会であった。雲上のオペラ歌手・巨匠マリオ・デル・モナコによる夢の講習会は当時ヨーロッパでも前代 未聞のもので、その噂を聞きつけた欧米のオペラ歌手らがウィーンやドイツ、フランス等から数多く駆けつけて 集まり、聴講だけでも是非参加させてほしいと殺到した。ヨーロッパの楽壇を驚愕させたこの講習会は大きな反響 を呼び、彼が亡くなる1982年までの間5年間連続して開催され、いずれも日本人を対象に催された格別のもので あった。

      • 「レナータ・テバルディ 特別声楽講座」 オペラ歌手・特別公開レッスン(日本初全国各地)
      • 「ジュリエッタ・シミオナート 特別声楽講座」 オペラ歌手・特別公開レッスン(日本初全国各地)
      • 「ジーノ・ベーキ 特別声楽講座」 オペラ歌手・特別公開レッスン・セミナー(日本初全国各地)
      • 「カルロ・ベルゴンツィ・テノールリサイタル」(日本初・全国各地)
      • オペラ歌手 pianoピアノ伴奏 ヴィンチェンツォ・スカレーラ(両氏共初来日)
      • ガブリエッラ・トゥッチ・ソプラノリサイタル(日本初全国各地)オペラ歌手
      • ガブリエッラ・トゥッチ オペラ歌手・特別声楽講座 特別公開レッスン・セミナー
        (日本初全国各地)

        オペラ歌手、巨匠らによる演奏会、公開レッスンを東京、大阪、名古屋、福岡、長崎をはじめとする主要都市に 於いて連続して開催。特に「レナータ・テバルディ」や「ジュリエッタ・シミオナート」による日本初の公開 レッスンは大反響を呼び、イタリアの歴史的バリトン「ジーノ・ベーキ」氏による特別講習会は5年間毎年連続 して行なわれた。
        カルロ・ベルゴンツィ(初来日)/PIANO伴奏 ヴィンチェンツォ・スカレーラ(初来日)、スカラ座やメトロ ポリタンで活躍した、ジョルジョ・ロールミ(オペラ歌手・バリトン)の来日公演は毎年連続30年以上、全国 各地にて開催。
        日本で初めての公立(京都市立)オーケストラとして、マエストロ・ナカガワが創設した京都市交響楽団指揮者に イタリアより主任指揮者としてヴェルニッツィ(元トリノ王立歌劇場主席指揮者)を招き多数公演、日本人歌手や クラシック音楽家のための演奏会開催多数。
        ガブリエラ・トゥッチらによる全国各地での特別リサイタル(併せて公開レッスンとマスタークラスも開催)は 聴衆を魅了し話題を呼んだ。近年(2007年~2008年)では、マルチェッラ・レアーレ(名ソプラノ・新国立 劇場最高コーディネーター)アルベルト・クピード(新国立劇場の連続オペラ公演にて日本に大イタリア オペラブームを巻き起こした名テノール)やエウジェーニア・ラッティ(スカラ座で活躍したソプラノ)、 ヴィルマ・ヴェルノッキ(スカラ座で活躍したソプラノ)、マウリツィオ・グラッツィアーニ(テノール)ら によるセミナーを、東京・大阪・イタリア(ミラノ近郊・ボローニャ)などで開催。

      • マグダ・オリヴェーロ オペラ歌手・声楽マスタークラス2012年7月21・22日
        (ミラノ・クザーニ宮殿)
      • アルベルト・クピード オペラ歌手・アッカデミア2012年7月29?8月3日
        (サンタマルゲリータ・ヴィラ ・ドゥラッツォ)
      • ピアノ・バイオリン・オーケストラ・コンチェルト
      • 室内楽・コンチェルト

        戦前より数多くの弦楽アンサンブルの演奏会を開催し、バロック音楽の はしりとしても活動。永年の間、大阪、京都等で毎週開催し、バロック音楽を紹介した。当時の多くの ファンを集めその心をつかんだ。

      • オペラ公演・声楽演奏会

        昭和初期から数多く催してきた各種演奏会や、戦後まもなく近畿各地 において続々と催した数々の関西初オペラ公演によって関西オペラ界の基盤を作った。当時のトップ クラスのアーティストらの指導育成に傾注しベルカントの正統な発声の伝授に力を注いだ。これらの 催しに参加したアーティストは数知れない。

     
  • 留学支援・国際交流

    • 海外への推薦留学

      イタリアへの留学を希望する素質人格共に優秀と認められた者を、イタリアの国立音楽院(いずれも授業料 免除)へ推薦。音楽(声楽・ピアノ・弦)を中心に、絵画、彫刻、建築などのジャンルについても個人的な 弟子入り留学を希望する者に対しては、それぞれの適合したマエストロのもとへ直接紹介や推薦を行い支援。

    • 日伊両国間の音楽情報の提供

      イタリアはじめ欧米で開催される国際コンクールへの参加を希望する者へ、情報の提供や推薦、引率。日伊 両国間を中心に我が国のアーティストによる内外での演奏活動及び研究会活動への支援。日伊両国間の音楽 資料の収集や音楽事情の調査研究。

    • 交流関係

      イタリア・ミラノ・ヴェルディ国立音楽院/シエナ・キジアーナ国立音楽院/ローマ・サンタ・チェチリア 国立音楽院/ボローニャ・マルティーニ国立音楽院/ペーザロ・ロッシーニ国立音楽院 /ピアチェンツァ国立 音楽院ほかイタリア各地に於ける国立音楽院。英国ロンドン・王立音楽学校/フランス・パリ国立音楽院/ スイス国際音楽コンクール連盟/イタリア国立ミラノ・スカラ座/ブッセート市・ヴェルディコンクール/ ルッカ市・プッチーニコンクール及びプッチーニ歌劇場/ベルガモ市ドニゼッティ歌劇場/フィレンツェ 歌劇場/トレヴィーソ市・コンクール及びトレヴィーゾ歌劇場/ペーザロ歌劇場/ピアチェンツァ歌劇場/ カステル・フランコ市・マリオ・デル・モナコ国際コンクール/ミラノ市・カルーソー国際コンクール/ レカナーティ市・ジリー国際コンクール/コセンツァ市・国際声楽コンクール/スペイン・バルセロナ・ マリア・カナルス国際コンクール/アメリカ・ニユーヨーク・ローザ・ポンセル国際コンクール/アメリカ・ ローザ・ポンセル財団/アメリカ・サリバン財団/イタリア・バッサーノ市・ティートゴッビ国際声楽 コンクール/サン・マリーノ共和国/レナータ・テバルディ財団/サンマリーノ・レナータ・テバルディ 国際声楽コンクール/イタリア・ミラノ市マグダ・オリヴェーロ・国際声楽コンクールほか。

     
  • 結びのことば

    • 本協会の国際交流の軌跡と実績は、いち早い時代から芸術振興の窓口としてのつとめを果たしてきた。 芸術と文化の国イタリアの最高レベルの音楽家や芸術家と古くから幅広く交流し、次々と招聘して日本の 文化や伝統を伝え互いに理解と親交を深めてきた。これまでにわが国の多くの若手音楽家や芸術家を イタリアの国立音楽院、国立養成所、または大マエストロの元へも個人的に送り、長年に亘る育成事業に尽力。 古くから海外の多くのコンクールへわが国の有望な音楽家を導き崇高な芸術精神のもと世界に通ずるレベルの 高い芸術家育成のためにつとめる。

     
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